西宮市 ふじもと眼科|目の症状診断Q&A一覧

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目の症状診断Q&A一覧

目の症状・訴えに対する診断をQ&A方式で解説

「瞼にしこりがあるのですが」霰粒腫(さんりゅうしゅ)

・霰粒腫とは

瞼に硬い「しこり」を触れることはないですか?その「しこり」が痛みや皮膚の赤みを伴わずに皮膚との癒着が弱いなら、霰粒腫と考えます。

・霰粒腫の治療

霰粒腫が瞼板内に留まっている場合には小さくなることが期待できますので、しばらく放置をして様子をみることができます。

「瞼が突然腫れたのですが」

・鑑別点(血管性浮腫、接触性皮膚炎、虫刺され、腎疾患・心不全)

瞼は全身のなかで最も薄い皮膚を持ち、皮下組織が粗いことから、伸びやすくて腫れ(浮腫)が起こりやすいところです。この瞼が突然に腫れた場合、

・血管性浮腫

血管性浮腫には通常の蕁麻疹と同じしくみで起こるタイプと、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)やアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬などの薬剤で起こるタイプがありま

・接触性皮膚炎

瞼が突然に腫れ、健常皮膚との境目がはっきりした赤みを伴うなら、接触性皮膚炎(かぶれ)と考えます。瞼の接触性皮膚炎は瞼に付着した原因物質が皮膚に吸収された後、

「涙が多い、涙がこぼれ落ちる」流涙症

・流涙症が起こる仕組み

涙が多くて見にくい、あるいは涙が目尻や目頭から流れ落ちて不快であるなどの症状を流涙症といいます。流涙症を説明するには、涙の生涯を洗面台に流れる水に例えると

・流涙症の原因

洗面台から水があふれる原因として、(1)冬の冷気にさらされたり、アレルギー性結膜炎にかかるなどして、蛇口からの水が増える、(2)白目の表面に張っている結膜が

「ゴロゴロしてなんとなく見えにくい」ドライアイかも?

・涙は2~3層

涙は瞬きにより目の表面に塗りつけられ、その後に目頭側にある上下の涙点から排出されます。目の表面には目の表面から分泌されるムチンが密に存在して水濡れ性を良

・ドライアイとは

涙と目の表面は一方に異常が生じると他方も悪くなるという相互関係にあり、例えば目の表面の炎症により表面の水濡れ性が悪くなると、

・ドライアイの治療

ドライアイの治療方針は、涙の水分の蒸発を抑えること、涙の水分量を増やすこと、目の表面の炎症を抑えることで、点眼が第一選択です。

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「充血とメヤニがひどいんです」アデノウイルス結膜炎

・流行性角結膜炎、または咽頭結膜熱の症状

目の充血、目ヤニ、異物感がそれぞれ強く、耳前のリンパ節の腫れや圧痛があれば、アデノウイルス感染による結膜炎が疑われます。

・アデノウイルスの感染力

アデノウイルスは電車の吊り革やドアノブなどに付着しても10日以上も感染力を持つほど非常に強いウイルスです。目ヤニや涙に存在するウイルスが手指などを介して

・アデノウイルス結膜炎の診断

アデノウイルスを検出する方法として当院には、15分で抗原量の少ない発症早期からも検出可能なクイックチェイサーImmuno Reader®(写真)と、5分で判定できる

「目がかゆい、涙が多い、メヤニがでる」アレルギー結膜炎

・アレルギー性結膜炎とは?

眼のかゆみを主症状として、涙、水っぽい目ヤニ、異物感があり、同時に白目の充血が見られれば、アレルギー性結膜炎かもしれません。

・アレルギー性結膜炎を治すには

アレルギー性結膜炎を治すには、接触しても反応が起こらないような体質に改善する、あるいは抗原との接触を回避することです。

・点眼による治療

薬物治療には抗アレルギー点眼とステロイド点眼が使われますが、抗アレルギー点眼と比べてステロイド点眼は抗アレルギー作用が強く即効性があります。

「近頃、コンタクトレンズが上にずれるのですが」

・巨大乳頭結膜炎とは

コンタクトレンズの装用経験が長くても突然に、片目のコンタクトレンズが上にずれやすくなって、汚れやすくなることがあります。

・巨大乳頭結膜炎の治療

治療法は原因であるコンタクトレンズの装用を最低2週間中止して、アレルギー反応を抑える点眼薬を投与します。

「突然、白目が真っ赤になった」結膜下出血

・結膜下出血とは

白目は結膜という透明な膜で覆われております。この結膜と白目との間に在る組織の血管が破れて出血した血液が結膜下に貯留すると、

・結膜下出血の原因

原因として、咳、怒責、重いものを持ち上げるなどの「いきみ」による静脈うっ滞、血液凝固能が低下する薬の服用や肝・腎疾患、打撲などの外傷などがありますが、

・結膜下出血の注意点

結膜下出血の消退を早める薬は残念ながらありませんが、多くは1~2週間、長くても3〜4週間で自然に吸収され、後遺症を残さずに治るために治療は特に必要なく、

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「黒目(角膜)の周囲が白く濁っているのですが」

・老人環とは

ご自身の黒目(角膜)の周囲が白くなっているのを偶然見つけ、「中心部に向かって広がってくるようで、いずれ角膜全体が真っ白になりませんか?」

・老人環の進行

老人環の進行のパターンは、先ず角膜の下方周辺に弧状の濁りとして始まり、次第に上方周辺にも見られ、さらに進むと

・老人環の原因

老人環がある場合、総コレステロール値が高いことが知られています。さらに50歳未満に認められれば、急性心筋梗塞などの冠動脈疾患との関連が高いため、

「黒目(角膜)の横に白い隆起があるのですが」

・結膜の変性

眼科の外来では多くの方に黒目(角膜)の鼻側あるいは耳側の白目(結膜)に白色~黄白色の隆起物を認めます。

・瞼裂斑

一般に多い瞼裂斑は両眼性で、鼻側のほうが明瞭で、ときに色素沈着を認めます。加齢とともに多くみられ、原因として紫外線や瞬き、コンタクトレンズ装用などの

「朝起きたら、急に片眼が痛くなった」

・再発性角膜上皮びらんについて

起床時に突然、目に痛みや強い異物感を自覚したら、黒目表層(角膜上皮)の剥離、すなわち再発性角膜上皮びらんの発作かもしれません。

・再発性角膜上皮びらんの原因

再発性角膜上皮びらんは、外傷などによって生じた角膜上皮の欠損が治った後でも、その部の上皮が接着不良を起こして角膜上皮剥離を繰り返す病気です。

・再発性角膜上皮びらんの治療

治療は浮いてしまった角膜上皮を接着させる目的で眼軟膏や目薬を使いますが、痛みが強い場合は治療用のソフトコンタクトレンズを装着させることもあります。

「一瞬針で刺されたような痛み」

・神経痛の一種

針で刺された様なズキンとした痛みを一瞬片眼に感じたため、心配になって来院される方が多くいらっしゃいます。

・三叉神経痛

稀ですが病的なものとしては、片側の額あるいは下眼瞼から頬にかけて、突然、電撃のような強い痛みが数秒ほど続くことがあります。

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目が痛いのに「何ともない、気のせい」って?

・疼痛性障害とは

眼球あるいは瞼に異物感や痛みなどの不快な症状が持続しているにもかかわらず、症状を十分に説明できるほどの眼科的所見がなく、

・疼痛性障害の治療

疼痛性障害は主に精神科あるいは診療内科で扱う疾患のため、原因は精神的なものと思われがちですがそうではなく、原因不明です。

「格子状の線がゆがんで見えるのですが…」黄斑前膜

・黄斑前膜の症状

患者さんの眼底を観察していると、視力に最も関係する重要な部位である黄斑の表面に、膜が張っているのを見つけることがあります。

・黄斑前膜の手術適応

視力が1.0以上と良好で、本人の自覚症状が少なければ、前膜を取り除く手術をせずに経過観察となります。

「目の前に黒いものが飛んでいるのですが」飛蚊症

・飛蚊症とは

明るい所で白い壁を見つめると虫や糸くずのようなものが見えるなら、それは『飛蚊症』です。眼球内には透明なゼリー状の物質

・飛蚊症の原因と合併症

1) 若年者でも硝子体内の部分的な変化による濁りがあり、視野の中央に数個以上の小さい黒点を自覚することが多いです。

・飛蚊症は治るのか?

網膜裂孔がなくても硝子体剥離による飛蚊症は一生残ります。飛蚊の症状は消えないことを患者に告げると大いに落胆されますが

・急な悪化は再診を

ただし飛蚊症が別次元ほどに急に悪化した場合は出血や裂孔が生じている可能性がありますので、再度眼科を受診してください。

「目を打ってしまったけど大丈夫?」眼球打撲について

・確認事項

不意に目を打ってしまった場合、見えにくくないか、あるいは両目で見ると物が二つに見えないか(複視)を確認しましょう。

・前房出血

見えにくくなる原因で多いのが、虹彩の血管が破れて黒目内に出血する前房出血(写真)です。出血量が多いと眼圧が著しく高くなり、

・網膜振盪症、網膜剥離

また打撲により、眼球内面に占める網膜の一部が腫れることがあり(網膜振盪症)、視力に最も関係する黄斑が腫れると視力は一時的に低下しますが、

・眼窩底骨折

眼球を収納している頭蓋骨の窪みを眼窩といいます。眼窩を構成する骨は薄いため、打撲により容易に骨折します(眼窩底骨折)。

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急にギザギザの光が視野の一部に現れて、周囲がぼやけて見えた」閃輝暗点

・閃輝暗点の特徴

輝く光が突然現れ、その光の周囲が一時的に見えなくなった経験はありませんか?その発作的な光の現象は閃輝暗点かもしれません。

・閃輝暗点か他を鑑別するポイント

閃輝暗点は視覚領域の大脳に由来しており、両目共に同じ光の映像が見えているのが特徴です。もし片目にのみ光が見えたなら、

・閃輝暗点と片頭痛

閃輝暗点は視覚を司る大脳の一部の神経細胞が興奮し、抑制が周囲に拡がると、二次的な脳の血流障害が起こって、

「子供の視力が矯正しても良くならないのですが」弱視

・弱視とは

ヒトの眼は生まれながらに良く見えているのではありません。常にものを見ることで視力は発達し、特に1~2歳までにグンと良くなり、

・弱視の原因

弱視の原因として、先天性白内障などによる遮蔽、乳児内斜視、左右差の大きい遠視や乱視、強い遠視や乱視があり、

・弱視の治療

弱視の治療は弱視眼にピントの合った映像を常に見せることです。遠視や乱視による場合、完全に合わせたメガネを常用させます。

「一日中スマホを見ている30代ですが、コンタクトが合わなくなりました」

・遠くがはっきり見えても近くもそうとは限らない

社会人になってパソコンを使う時間が急に長くなると、メガネやコンタクトレンズを新調するために眼科に来られる方が多くいらっしゃいます。

・調節によるピント合わせ

人の眼の中には凸レンズの形をした水晶体と呼ばれるものがあります。この水晶体は弾力性を持っていて、若い方では軟らかくて容易に厚みを変えることができます。

・30代は老眼に向かう時期

水晶体は幼少期から年齢を重ねるにつれて硬くなっていくため、厚くなるのがだんだん難しくなります。40代半ばを迎えた方が、

・etc

老眼への対策

・老眼とは?

疲れると雑誌の文字にピントが合わなかったり、気づかないうちにスマホやタブレットを遠ざけて読んでいませんか?

・老眼への対処法

老眼への対処法として、1)近用メガネ、2)遠近両用メガネ、3)遠近両用コンタクトレンズ(多焦点コンタクトレンズ)、

・遠近両用ソフトコンタクトレンズ(多焦点ソフトコンタクトレンズ)

遠近両用のコンタクトレンズにはハードとソフトがありますが、ここではハードより圧倒的に市場の大きいソフトコンタクトレンズ(SCL)をご説明します。

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