こどもの近視
多焦点ソフトコンタクトレンズ
FUJIMOTO OPHTHALMOLOGY
多焦点ソフトコンタクトレンズは、老眼で近くが見づらくなった世代に開発された遠近両用のコンタクトレンズであり、最近では長時間パソコンを操作する若い世代向けなど、様々なタイプがあります。
それらのうち、同心円タイプ(日本未発売)、中心部を遠くが見えるように設計されたタイプ、および最近発売された焦点深度拡張型(EDOF)※が近視の進行を抑える効果があると確認されています。
※EDOFは従来の遠近両用レンズとは全く異なる新デザインであり、光を2つの焦点に振り分けることなく、見える範囲を広げるので、より単焦点レンズに近い見え方になります。
多焦点ソフトコンタクトレンズもオルソケラトロジーと同じく、装用すればメガネを掛ける必要が無くなりますが、オルソケラトロジーとは異なり、黒目の形を一時的にすら変化させないこと、通常のソフトコンタクトレンズと扱いが同じであるために受け入れやすいことです。
多焦点ソフトコンタクトレンズは、終日に装用するために、自分で装脱着ができないと緊急の対処ができなくて危険であり、装脱着ができない小学生の低学年には処方が難しいです。一方、オルソケラトロジーは日中に装用しないため装脱着を保護者が管理でき、小学校の低学年から開始できます。