明るく・爽やかな空間で行う検査 世界最高峰メーカーの手術顕微鏡や白内障手術装置を導入
手術顕微鏡は手術機器の中で最も重要です。
当院では光学機器で世界最高峰であるカール・ツァイス社の最も新しくかつ最上位機種、OPMIルメラを導入しております。ルメラは照明系に革新的なテクノロジーを持ち込み、白内障手術用の光学系としては究極に近づき、改良の余地がない完成形と称賛されています。
糖尿病網膜症などの眼底出血・浮腫に対する治療や、裂孔原性網膜剥離に対する治療、および閉塞隅角緑内障に対する治療に用います。
2021年からellex社のパターンスキャンニング光凝固装置を採用し、一気に複数発の高出力・短照射の凝固ができるため、痛みが少なく、施行時間も短くなりました。
光干渉断層計(OCT)は眼底の断面を画像化できる器械で、人体に安全で、眼底写真を撮るようにわずか1秒ほどでスキャンします。このOCTにより、神経線維層の厚みを計測できるため、これまで緑内障の判定が困難だった症例でも診断が容易になり、また視力に最も関係する黄斑部の病変を早期より発見することが可能になりました。
このOCTの最新機器であるNIDEK RS-1 Glauvasを令和6年の夏から導入し、以前のNIDEK RS-3000 Liteと比較して3~5倍のスキャン速度で眼底を高速スキャンし、広範囲に高精度、高画質の撮影をすることが可能になりました。
これまで緑内障を判定するためには撮影回数を2回要していましたが、高速、広範囲スキャンのGlauvasでは1回で可能になりました。また、従来機種では検査が難しかった強度近視のような、大きく湾曲した網膜でも十分検査可能なため、病気が早期発見できるようになりました。
当院のGlauvasは眼底の血流を描出するOTCアンギオグラフィー(OCTA)を備えており、無血管領域や網膜および脈絡膜の新生血管を画像化することで、黄斑変性症に抗VEGF剤の硝子体注射をすべきか否か、糖尿病網膜症に汎網膜光凝固術をすべきか否かの判断を、蛍光剤の全身投与なしに安全にできるようになりました。
このGlauvasは前眼部OCTの機能も有し、隅角部を断層撮影することで、狭隅角、閉塞隅角を可視化し、抗コリン薬が禁忌である急性緑内障発作が起こりそうな目を予測することができるようになりました。
細隙灯顕微鏡
5m視力表
3m視力表や1m視力表では調節の介入が無視できないため、子供の視力検査や眼精疲労の原因を突き止めるには、調節の介入が極めて少ない5m視力表で検査すべきです。当院では検査室のスペースが広く、3台の5m視力表および1台の1m視力表を配置しております。
自動静的視野計1(ハンフリー)
国内外にも別の機種がありますが、豊富なデータに裏打ちされた精度の高さでは群を抜き、検査時間が短いことも特徴です。
特に緑内障の早期発見と経過観察に有用です。
自動静的視野計2(アイモ)
これまでの視野検査と比較して、片眼を遮蔽する必要なく両眼を開放したまま測定でき、アイトラッキングのおかげで固視を頑張らなくても良くなり、また前傾姿勢のままゴーグルを覗くようにして測定できるため、高齢者にも楽に検査ができます。
角膜内皮撮影
角膜(黒目)の内皮細胞は角膜を透明に保つという重要な働きがあるにもかかわらず、再生されません。もし、内被細胞数が極端に少なくなれば、社会的失明に至ることがあり、視力回復の方法は今のところ角膜移植しかありません。この装置を使って、その内皮細胞を撮影し、内皮細胞の数・大きさ・形を調べます。
角膜収差と眼球収差を同時に解析できるため、これまで推測しかできなかったなんとなく見えにくい原因を初期白内障、角膜不正乱視、ドライアイと特定することができるようになりました。
ふじもと眼科の眼底カメラが新しくなり、【超広角眼底カメラ】 ZEISS CLARUS 500となりました。
CLARUSはこれまでの眼底カメラに比べ、広範囲の撮影を可能とし、これまでの眼底カメラの画角が50度までに対し、CLARUSは133度まで撮影できるため、糖尿病網膜症の病変を一枚の写真で観察できます。
さらにCLARUSは光源に3原色(青、緑、赤)のLEDレーザー光を採用しており、白内障のある眼でも鮮明な画像が得られます。また、自発蛍光撮影が可能となり、加齢黄斑変性症や中心性漿液性網脈絡膜症の発見や経過観察に役立ちます。
CLARUSを導入することで、診断精度が高まり、早期発見がさらに可能となりました。
目は遠方を見ているときが安静状態で、近業を継続すると目は常に近くにピント合わせをした緊張状態となります。
この器械の中の映像を5分間見るだけで、遠くの景色を長時間見つめるのと同じように緊張を取ることができます。
近視・乱視・遠視などの屈折の程度と、角膜(黒目)のカーブ具合を大まかに測定します。
精確な矯正度数は視力検査から測定します。
黒目に触れずに圧縮空気を眼球に吹き付け、眼球の硬さの指標になる眼圧を測定します。
眼圧が高いと緑内障になる可能性が高く、高い眼圧を放置すると失明の危険性があります。
弱視の危険因子である屈折異常や斜視を簡便に検出するスクリーニング機器です。
自動屈折・角膜曲率測定器では検査に協力してくれない低年齢(生後6か月の乳児から)でも使用可能で、検査距離1mにて両眼同時に屈折、眼位を数秒で測定します。
眼球に非接触で眼軸長や前房深度を±0.03mmの高い精度で正確に測定します。
眼軸長を測定することで、近視進行の裏付けや白内障手術時に挿入する眼内レンズ(IOL)の適正度数を算出してくれます。
光学式眼軸長測定装置(OA2000)にソフトウェア「Axial Manager」を組み入れることにより、お子様の眼軸長の伸びから今後の近視の進行を予測でき、また、グラフ化して文部科学省による児童生徒の近視実態調査のデータと比較することで、近視治療の効果を視覚的に評価できるようになりました。
近視・乱視・遠視などの屈折の程度と、角膜(黒目)のカーブ具合を大まかに測定します。
精確な矯正度数は視力検査から測定します。
視神経障害の判定および経過観察として有用です。
視神経炎初期の視力低下が生じていない時期でも、この測定器で検出可能です。
お手持ちの眼鏡やコンタクトレンズのレンズ度数を調べる器械です。
Immuno Reader®では結膜炎がアデノウイルスによるかどうかはほぼ100%診断できます。
色覚異常のお子様がどのような色の世界にいるのか疑似体験できるメガネ(色弱模擬フィルタ「バリアントール®」)がありますので、ご相談ください。
色覚異常について詳しくお知りになりたい方は、日本眼科医会の「色覚異常といわれたら」
の説明が秀逸です。