目の病気と治療
再発性角膜上皮びらん
FUJIMOTO OPHTHALMOLOGY
起床時に突然、目に痛みや強い異物感を自覚したら、黒目表層(角膜上皮)の剥離、すなわち再発性角膜上皮びらんの発作かもしれません。
この発作時には同時に充血、涙、まぶしさを自覚することが多いですが、非発作時でも注意深く問診すると、起床時に軽い異物感を自覚していることが少なくありません。
再発性角膜上皮びらんは、外傷などによって生じた角膜上皮の欠損が治った後でも、その部の上皮が接着不良を起こして角膜上皮剥離を繰り返す病気です。
外傷は紙や爪などの鋭いものによることが多いですが、外傷以外の原因不明も少なくありません。
起床時に発作が起こる理由は、就寝中は涙が少ないために接着不良の角膜上皮は浮きやすくなっているところに、起床直後の瞬きによって機械的に上皮が剥がされるためと考えられています。