日帰り手術
白内障手術
FUJIMOTO OPHTHALMOLOGY
水晶体は薄い袋(前嚢・後嚢)に包まれた組織で、無数の細い糸(チン氏帯)で虹彩の根元に固定されています。
白内障手術は、前嚢を円状にくり抜き、2.4mmの小さな切開創から濁った水晶体の内容物を超音波で砕いて吸引除去(超音波乳化吸引術)した後、内容物が無くなった水晶体の袋の内に人工の眼内レンズを挿入します。
手術では後嚢とチン氏帯を温存することに細心の注意を払いますが、時には水晶体の内容物が非常に硬い、あるいは術中に後嚢が意図に反して破れてしまった場合(破嚢)、水晶体の内容物を破砕しないで摘出します(嚢外摘出術)。
白内障手術後より数ヶ月~数年して水晶体の袋の後面(後嚢)が濁ることがあり、視力が低下します(後発白内障)。
最近の眼内レンズでは、以前に比べて後発白内障が起こる頻度が少なくなり、発症時期が遅くなりました。
後発白内障が起こっても、レーザーで後嚢に穴を開ける手術をすれば(写真)、再び見やすくなります。このレーザー手術は外来にて数分程度で終わり、痛くありません。
白内障手術をしてるにもかかわらず、また見えにくくなっても、あきらめずに眼科を受診してください。