目の病気と治療
流涙症
FUJIMOTO OPHTHALMOLOGY
涙が多くて見にくい、あるいは涙が目尻や目頭から流れ落ちて不快であるなどの症状を流涙症といいます。
流涙症を説明するには、涙の生涯を洗面台に流れる水に例えるとわかりやすいです。
涙は目尻にある涙腺(=蛇口)から絶えず流出し、上下の眼瞼縁(=洗面台)に少しのあいだ溜まり、目頭にある上下の涙点(=排水口)から瞬きごとにポンプで吸い込まれるように涙道(=排水管)へ吸引され、最後に鼻腔内へ排出されます。流涙症はこの洗面台から水があふれ出た状態です。
洗面台から水があふれる原因として
実際には複数の原因が絡み合っていることが多く、流涙症の最も多い高齢者が冬場に来院されることが多いのは、(2)から(4)がすでにある上に、(1)により洗面台の許容量を超すためです。