目の病気と治療
視力検査
FUJIMOTO OPHTHALMOLOGY
視力とは物の形や存在が判る眼の能力であり、優れた視力には眼球から視覚中枢までの機能が正常であることが必要です。
一般に視力と言えば「裸眼視力」を思い浮かべますが、眼科でいう視力は矯正レンズを用いて測定した最良の視力「矯正視力」を意味し、もし視力が悪ければ眼球から視覚中枢までのどこかに病変があると考えます。
ただし病変の多くは眼球内、たとえば角膜、水晶体、網膜黄斑部などに認めることから、視力検査は隠れた目の病気を見つけるのに大切な検査です。
視力検査の方法は5m離れた視力表を見せ、片眼を遮蔽した後にもう片眼の視力測定を患者に回答させながら行います。
いわば自己申告であり、幼小児のように心身の発達が未熟で集中力も短い患児では、視力が出にくかったり測定毎に変化することがあります。
また視力検査の結果は必ずしも日常の見やすさを反映しておらず、白内障術後の裸眼視力が1.2と良好であっても、遠くは良く見えても近くは見えにくいはずです。
斜視がある場合は、両眼で見ると斜視眼の方には抑制がかかって視力は良くないのですが、片眼ずつ測定する視力検査では左右ともに良好になってしまいます。