黒目に直接落とさなくても下瞼の裏側に落とせば、同等の効果があります。
眼軟膏を入れる場合も同じです。
目薬がその効果を発揮するためには、なるべく目の中で滞留することが望ましいですが、目薬は瞬きをする毎に涙とともに目頭の穴から鼻寄りの嚢(涙嚢)を通って鼻の奥に流れてしまいます。
目薬が鼻の方に流れにくくするためには、2分間以上目頭の鼻寄り(涙嚢)を押さえたり目をつぶったままにしてください。
目薬が2種類以上ある場合は、目薬の間隔は5分以上あけてください。
無理なら2分でも十分効果があります。
目薬の順番ですが、後にさす目薬のほうが効果は強いので、大事なほうの目薬は最後に差してください。
最近の目薬は、寝る前に差しても問題になることがありません。
昔、トラコーマ全盛の頃に使われた目薬は寝る前に点眼すると、目の中で留まりすぎて濃度が高くなり悪影響があったそうです。
妊娠初期の4週から7週は催奇形性の危険があります。妊娠4ヶ月以上だと奇形の危険性は少ないのですが、母体が摂取した薬剤は胎児にも移行します。
ただし現実的には、妊娠に気づかずに薬を服用した半数以上の人が妊娠7週までに集中しているそうですが、結果として薬を服用していた方に異常出産、奇形出産の率が有意には多くないと報告されています。
さらに薬剤の催奇形性は動物での大量投与実験で示されていることが多く、目薬のように微量なら、さらに全身移行の悪い目薬なら、まず問題にならないと考えられています。ただし絶対に安全であるとは断定できませんので、妊娠中には必要最小限の目薬にしたほうが良いでしょう。
特に、自律神経(交感神経や副交感神経)に作用する薬剤、緑内障点眼のプロスタグランディン製剤や炭酸脱水酵素阻害剤は、避けるべきでしょう。